先週、晴れていたのでツーリングに出掛けた。
近所の境港や伯耆大山に行った。
境港
境港の境夢みなとターミナルへ行くと、なんと大型客船が寄港していた。
調べてみると、オランダの大型客船「ウエステルダム」号だそうだ。
あまりの大きさにただただ驚いていた。
こんなでかい船が境港に来るんだなぁ。
伯耆大山へ
晴れてて気持ちが良いので、伯耆大山にも行ってみた。
紅葉が色づき始めていた。
秋ツーリングは良いなぁ。
今秋からウマ娘プリティーダービーの3期が放映されている。
第4話は、2016年の大阪杯と皐月賞と天皇賞春が再現されていた。
また、キタサンブラックの強化合宿の回でもある。
物語はナイスネイチャが「いや~春ですな~」なんて言ってるところから始まる。
ナイスネイチャ出番多いな。
そんな折、キタサンブラックは大阪杯で競り負けたことを悔やんでいた。
キタサンブラックの大阪杯での結果は2着。
クビ差でアンビシャスに競り負けた。
サトノダイヤモンドは皐月賞に向けて特訓に励んでいた。
サトノクラウンもサトノダイヤモンドの特訓に付き合っている。
G1レース優勝はサトノの悲願である。
一方、キタサンブラックは天皇賞春に向けて強化合宿を開始した。
なんと今回は、トレーナーに加えてミホノブルボンとライスシャワーが同行してくれる。
心強いことこの上ない。
キタサンブラックはミホノブルボン指導のもと、合宿を開始する。
…が、合宿はかなり過酷なものだった。
・山道ダッシュ
・巨大タイヤ引きダッシュ
・インターバル走1000m
・瓦割り100枚
・崖登り10本
…瓦割り、崖登りはどうなんだろう。
効果的なトレーニングなんだろうか?
キタサンブラックは合宿を抜け出してサトノダイヤモンドが出場する皐月賞を見に行く。
サトノダイヤモンドは最後の直線で、ディーマジェスティ、マカヒキに抜かれ、3着に終わる。
モブ客「やっぱりサトノのジンクスか…」
レースを見届けて合宿に再び戻ってきたキタサンブラック。
合宿の練習メニューをなんとかこなし、目標も達成することができた。
あとは天皇賞春に臨むだけである。
エンディングとともに、天皇賞春の様子が流れる。
結果は史実のとおり、カレンミロティックとの激戦を制したキタサンブラックが1着であった。
てか、カレンミロティックのキャラデザいいなぁ…
普段はほとんどゲームなんかしないが、気になるゲームの情報を入手したので紹介したい。
あの人気漫画「ブラックラグーン」初のゲーム『BLACK LAGOON Heaven's Shot』である。
今のところ発売日は未定らしいが、ブラックラグーンの物語の説明等を含めて紹介したい。
「なんつったってこいつはよ、嗅ぎなれた血と硝煙のにおいだ」
BLACK LAGOONとは、『月刊サンデージェネックス』(小学館)で連載中の、広江礼威先生によるガンアクション漫画の傑作だ。
シリーズ累計発行部数は850万部を突破し、テレビアニメも3期まで放送されている。
略称は「ブラクラ」。
タイの架空の犯罪都市ロアナプラを舞台に、荒事も請け負う運び屋と、いわゆる裏社会に属する組織や人物たちが繰り広げるクライムアクション作品。
銃や爆弾などが頻繁に登場し、一部のシーンにかなり残酷な描写、一部の人物の言動に表現上の問題、そして社会的な問題描写も見られる。作中年代は登場人物の経歴や台詞から、1990年代後半であることが示唆されている。
作中で登場するセリフの数々は言い回しが独特で、多くのコアなファンを獲得している。
日本の商社・旭日重工の社員である岡島縁郎は、会社の機密ディスクを輸送中、南シナ海で違法な運び屋・ラグーン商会に誘拐されてしまう。
自分が会社から見捨てられたことを知った岡島は、ラグーン商会のメンバーに協力することに。
「ラグーン商会」のメンバーは、銃の腕は超一流で“二丁拳銃”(トゥーハンド)の異名を持つ中国系アメリカ人のレヴィ、マッチョでタフで博識だが変人というラグーン商会の黒人ボス・ダッチ、メカニック・情報収集役で本名不明、ユダヤ系アメリカ人のベニーと、なんとも個性あふれた面々である。
そして世界の現実を知った緑郎は、ネクタイを絞めた海賊ロックを名乗る。
撃ち合いも争い事も大嫌いだが交渉能力に長けたロックは、ラグーン商会の一員としてロアナプラの住人となり、育ちも性格も正反対のレヴィとは次第に互いにない部分を補い合う「相棒」となる。
そんなロックは、仕事をこなす度、確実に悪党として覚醒していくのだった…
これが、悪徳の街・ロアナプラを舞台に、悪党どもが繰り広げる、スタイリッシュ&ハードボイルド・ガンアクション!『BLACK LAGOON』!
アニメ『BLACK LAGOON』初のゲーム化!
「BLACK LAGOON Heaven's Shot」
G123で事前登録開始!
シリーズ累計850万部突破の大ヒット作が、
ブラウザゲームとして新登場!―4gamer.netより
CTW株式会社は2023年9月19日、新作ブラウザゲーム「BLACK LAGOON Heaven's Shot」を発表し、事前登録の受付を開始した。
サービス形態は基本プレイ無料+アイテム課金である。
■G123(ジーイチニサン)とは?
スマートフォン・タブレット・パソコンのWebブラウザ上で、ダウンロード不要・会員登録不要で厳選された高クオリティゲームを楽しむことができるゲームサービス。
公式サイト:https://g123.jp/
「BLACK LAGOON Heaven's Shot」は、「BLACK LAGOON」初のゲーム作品として、ゲームサービス「G123」にて配信することが決定した。
本作は、スマートフォンやPC、タブレットなど好きな端末で、いつでもどこでも楽しめるブラウザゲームとなる。
「BLACK LAGOON」の世界を楽しめるハードボイルドRPGであり、冒険家の主人公となって『レヴィ』や『ロック』、『ダッチ』など、お馴染みメンバーとともに、物語の舞台「ロアナプラ」を駆け巡ることとなる。
冒険家の主人公は、とある事件に巻き込まれたことをきっかけにレヴィやロックと出会う。ラグーン商会のメンバーはもちろん、ホテル・モスクワのバラライカや暴力教会のエダなども仲間にすることができるので、好きなキャラクターと共にバトルを楽しむことが可能だ。
プレイヤーは、BLACK LAGOONのキャラを収集&育成して自分のスタイルに適したチームメンバーを編成することができるので、彼らを仲間にして、好きなキャラと共にバトルを楽しもう!
2023/09/19より事前登録キャンペーンが開催中だ。
事前登録件数に応じて、サービス開始時に豪華アイテムが全員にプレゼントされる。
事前登録やイラスト公開を記念したキャンペーンも公式X(旧Twitter)にて日々開催されているので、興味のある人はフォローしておこう。
事前登録は、下記の方法から参加できる。
・ゲーム公式サイトから事前登録登録
・公式X(Twitter)のフォローで登録:https://x.com/BLACK_LAGOON_HS
・公式LINEの友達追加で登録:https://lin.ee/Wv1fjzM8/gmel
■ゲーム公式サイト
配信されるプラットフォーム『G123』は、ネット環境さえあればWebブラウザ上で遊べる仕様となっているので、指定のwebブラウザにアクセスするだけで遊ぶことができる。
スマホの空き容量や、ダウンロードなどの煩わしい作業も持ち時間もなければ、PCのスペックなどを気にする必要も、強制的に会員登録を行う必要もないので、お手軽さが魅力である。
これを機に、『G123』のゲームをいろいろとやってみようか…
BLACK LAGOONは、2001年サンデーGX4月号に読み切り掲載され、1年後の2002年に正式な連載となり、アニメ化もされ、現在では原作がシリーズ累計850万部突破の大ヒットを記録している。
主要キャラクターがクールな悪党たちで占めるハードGUNアクション漫画は、2021年に20周年を迎えた。
そんな本作が、20年以上の時を越えて、ついに初のゲーム化である。
「やれやれ、アーメン・ハレルヤ・ピーナツバターだ…」
いちファンとして、ゲームをやらないワケにはいかない、という気持ちだ。
あのロアナプラで、『レヴィ』や『ロック』、『ダッチ』、『バラライカ』達と暴れることができるなんて夢が叶ったようなかんじである。
こりゃ、配信日が待ちきれないね。
今秋からウマ娘プリティーダービーの3期が放映されている。
第3話はついに「ゴールドシップの回」ということなのでさっそく視聴した。
ちなみにウマ娘プリティーダービーとは、日本競馬史にその名を刻んだ名馬たちをモデルとした「ウマ娘」がレースで競い合う世界を描いた、Cygamesによるメディアミックスプロジェクトのことである。
詳しくは以下のリンク参照である。
ゴールドシップとは、日本の競走馬である。
威風堂々とした芦毛の大きな馬格、後方から無尽蔵のスタミナに任せて一気に捲っていくスタイルを得意とした豪快なレースぶり、そしてそんな能力の高さを帳消しにするヤンキーぶり・ネタ馬ぶりから愛された競走馬だ。
G1レースを6勝している名馬。
競馬ファンなら知らない人はいないだろう。
そんな名馬を模したのがウマ娘プリティーダービーのゴールドシップである。
第3話では、物語の序盤からゴールドシップが記者会見を始める。
有馬記念をもって、トゥインクルシリーズからドリームトロフィーリーグに移籍するというのだ。ゴールドシップは、(トゥインクルシリーズでは)有馬記念がラストランとなる。ナンダッテー!
ゴールドシップは本作の主人公「キタサンブラック」と有馬記念で直接対決することとなる。
学校ではじゃれ合っているが、今回の勝負はお互い譲る気はない。
互いに認め合うライバルとして有馬記念に臨む。
そんなこんなで有馬記念当日である。
大観衆12万人が見守る中、中山レース場にファンファーレが響き渡る。
「いよいよ始まります!総決算!G1!有馬記念!」
ゴールドシップは最後方のスタート。
淡々とした流れでキタサンブラックがレースを引っ張る。
前半1000m通過はスローペースであまり動きはない。
ゴルシ「うぉりゃーー!!」
その時、ゴールドシップが外を回ってスパートを開始した。
一気に3コーナーまでに好位に取り付き、先頭からは2バ身ほどの差に詰め寄った。
モブA「やるのか!?ゴールドシップ!!」
モブB「あのロングスパートを!!」
レース場は大白熱である。
4コーナーでリアファルが後退し、キタサンブラックとマリアライトが前につけ、コーナーをカーブ。直後にゴールドアクター、そしてゴールドシップが続いて最後の直線へと入っていった。
ゴールドシップ奇跡の復活か!?
キタサンブラックが粘り込みにかかり、マリアライトがしぶとく食い下がる。
ラブリーデイは内の好位から追い出されるが、ゴールドアクターとサウンズオブアースの方が脚色は優勢。外のゴールドシップは伸びを欠いた…
坂を駆け上がったところでゴールドアクターが、キタサンブラックとマリアライトを差し切り先頭。
外からはサウンズオブアースが強襲したが、ゴールドアクターがクビ差だけ押さえ切ってゴールに先頭で飛び込んだ。
ゴールドシップはラストランを飾れずに敗退。結果は8着であった。
キタサンブラックは3着。
泣き出してしまうキタサンブラックにデコピンをするゴールドシップ。
ゴルシ「だから、しけたツラしてんじゃねーよ」
そしてファンのところへ歩いて行くゴールドシップ。
大歓声に包まれる。
モブA「最後までハラハラさせてくれてありがとうな!」
モブB「G1六勝!素晴らしい成績だったわ!ゴールドシップ!」
ゴルシ「まだ終わってねーよ!」
観衆「?」
ゴルシ「待ってろよ!オルフェーブル!ジェンティルドンナ!トゥインクルシリーズでの借りは、ドリームトロフィーリーグで必ず返す!!アタシの夢に終わりはねぇ!!それをみんなに見せてやる!!」
ゴールドシップの夢は終わらない…
一段と大きくなった彼女の姿を、今浪厩務員は静かに笑顔で見守っているのだった。
いつもはふざけてばかりのゴールドシップ。
そんな彼女の、レースでの真剣な表情を見ることができて良かった。
ウマ娘は個人的にだが、主人公側が負けるレースで名シーンが多く生まれる気がする。
次なる夢へ向かって突き進むゴールドシップと、それを優しく見守る今浪厩務員の構図は、競馬ファンなら涙無しには見れないだろう。
ちなみに今浪厩務員とは、馬の方のゴールドシップを担当していた厩務員(厩舎で競走馬のお世話をする人)である。
彼とゴールドシップとの絆はとても強く、人馬問わず気に入らないヤツは蹴るゴールドシップが、デレデレになる数少ない相手だったとのこと。
なんと上記リンクのとおり、Cygamesは、“週刊コロコロコミック”にて、『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するゴールドシップを主人公にした新コミカライズの連載が決定したことを発表した。
な… 何を言っているのか わからねーと思うが…
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
連載時期などの詳細については、続報を待とう。
最近よく見ているyoutubeの動画を紹介する。
Lil Kio氏が作成した「ネオシティポップとかとか」だ。
ネオシティポップは、2010年代頃に発生した日本で流行している音楽。
また、そのアーティストや、そのファンの呼称。これらのアーティストや楽曲群。
シティポップをリバイバルし新しい時代のシティポップ(ネオシティポップ)として再構築した音楽の流行とされる。
―ウィキペディアより
そもそも、「シティポップ」は1970年代後半から1980年代に流行したジャンルの一つで、当時の洋楽に影響されたポップミュージックのことを言う。
代表的なアーティストは、山下達郎さん、竹内まりあさんなど、当時の音楽シーンの中でも最前線にいたアーティストがあげられる。
「ネオシティポップ」は、シティポップに影響を受けて制作され、2010年以降に流行した音楽のことを指すようだ。
明確な定義がない曖昧なジャンルなので、ネオシティポップ愛好家の間でも「これはネオシティポップだ」「いや違う」と討論になるそうだ。
■ Track List
(01 Shanice / I Love Your Smile 0:00 )
02 フレンズ / 夜にダンス 0:11
03 kiki vivi lily / Lazy 1:54
04 MISIA / つつみ込むように… 4:50
05 UA / 情熱 6:08
06 宇多田ヒカル / Automatic 7:34
(07 TLC / Waterfalls 10:04 )
08 Chara / Junior Sweet 10:05
09 Shin Sakiura / このまま夢で feat. AAAMYYY 13:14
(10 Nelly feat. Kelly Rowland / Dilemma 15:28 )
11 I love you Orchestra Swing Style / Night Distance feat. mahina 15:29
(12 Musiq Souchild / Just Friends 18:15 )
13 Original Love & Ovall / 接吻 18:56
14 空音 / Hug feat. kojikoji 20:26
15 くるり / 琥珀色の街、上海蟹の朝 22:00
16 スカートとPUNPEE / ODDTAXI 25:09
17 STUTS & 松たか子 with 3exes / Presence Ⅰ feat. KID FRESINO 26:25
18 星野源 / Pop Virus 28:16
19 サカナクション / 忘れられないの 30:49
20 Shin Sakiura / ほんとは feat. Kan Sano 33:13
21 maco marets / L.A.Z.Y. feat. さとうもか & Shin Sakiura 34:42
22 Vaundy / life hack 36:20
23 藤井風 / 旅路 37:56
24 ステエションズ / CLASSIC 40:14
25 きのこ帝国 / クロノスタシス 41:54
(26 Radiohead / No Surprises 44:24 )
27 Nao Kodama × Kan Sano / 瀬戸際のマーマレード 44:25
28 Suuzu. / Eyes On Me 47:27
29 あいみょん / 強くなっちゃったんだ、ブルー 48:53
30 LUCKY TAPES / BLUE feat. kojikoji 50:37
31 BONNIE PINK / Joy 52:06
動画時間は、約55分。
動画としてはアニメーションとネオシティポップサウンドを繋げたものだが、アニメと曲の繋げ方が非常に上手く、シンクロ率も120%である。見てて幸せになる感じだ。
そして驚異的なのがアニメの素材収集力である。
VHS時代のアニメをよくぞここまで集めたものだ。
制作者の情熱とこだわりが詰まった最高の動画だと言える。
数あるネオシティポップミュージックの中で一番の作品だと思っている。
また、めぞん一刻、らんま1/2、気まぐれオレンジロード、ブラックラグーン、フリクリ、パトレイバー、カウボーイビバップ、ドラゴンボール、チェンソーマンなどなど、なぜか自分の好きなアニメがたくさんあるのも嬉しい。
秋の夜長に、ネオシティポップを聴いてみるのはどうだろうか。
ちなみにこちらはLil Kio氏の1作目「ネオシティポップとか」である。
こちらの作品も非常に良い。
ぜひ併せて視聴してほしい。
今日は個人的偉人の名著を紹介をしたい。
偉人の名は、宮城公博(みやぎきみひろ)という。
彼は沢登り冒険家であり、スーパーアルパインクライマーだ。
今回は彼の名著「外道クライマー」を紹介する。
宮城公博氏は沢登り冒険家だ。
沢登りについては、本ブログの下記リンクで紹介しているので説明は省略する。
1983年、愛知県生まれであり、クライマー兼沢ヤ(注1)、ライター、登山ガイド、NPO富士山測候所職員と様々な顔を持つ。
2012年、那智の滝登攀での逮捕(注2)により、7年間勤務した福祉施設を辞職するが、2013年、立山称名滝冬期初登攀、2014年、立山ハンノキ滝冬期初登攀をはじめ、未踏の地、初登攀にこだわって山行を続ける。
文章力には定評があり、宮城氏のブログ「セクシー登山部」では「舐め太郎」として知る人ぞ知る存在である。
作家・探検家の角幡唯介氏から、「日本を代表するアルパインクライマー(注3)」と評されるが、そもそもアルパインクライマーは絶滅危惧種であり人口が少ないとのこと。
■宮城氏のブログ「セクシー登山部」
注1:沢登りに偏屈なこだわりを持つ、社会不適合者
注2:宮城公博氏、佐藤祐介氏、大西良治氏3人のアルパインクライマーが世界遺産・那智の滝を登攀しようとして逮捕された事件。何やってんだよ(笑)
注3:登山とクライミング両方の要素を合わせ持つ登山スタイルの一つ「アルパインクライミング」を行う命知らずのこと。
本当に個人的にだが、今まで読んだ書籍の中で一番面白かった本かもしれない。
この書籍では、宮城氏が冒険への道を突き進む契機となった事件や、その後の冒険にまつわる数々のエピソードが描かれている。
信じられないかもしれないが、物語は宮城氏が逮捕されるところから始まる。
上述のとおり、宮城公博氏、佐藤祐介氏、大西良治氏3人のアルパインクライマーが世界遺産・那智の滝を登攀しようとして逮捕されるのだ。意味が分からない。
このため、宮城氏は7年間勤務した福祉施設を辞職することになるが、開き直って、今までなかなか行けなかった国内外の大きな沢や山に行こうと決心するのだった。
そして彼は「誰もやったことのない登山」を目指し、決死の46日間タイのジャングル沢登りを行うのだった…
このような行動から、宮城氏が沢登りに偏屈なこだわりを持つ、社会不適合者「沢ヤ」であり、最も野蛮で原始的な登山といわれる沢登りにこだわり続ける"外道"クライマーであることがよくわかる。
2014年10月、宮城氏は日本を飛び立ち、タイを目指す。
宮城氏より5つ年下の高柳氏もパートナーとして今回の冒険に同行する。
この高柳氏と宮城氏の掛け合いが実に面白い。
まるでサークルの先輩と後輩といった関係だ。
宮城氏を「外道クライマー」と名付けたのも、この高柳氏とのことだ。
そして46日間のタイのジャングル行では、道に迷い、激流に溺れかけ、飢えに耐えることになる。
生死の境目ギリギリの状況を描きながらも、高柳氏と宮城氏の漫才コンビのような掛け合いがちょくちょく出てきて、つい笑ってしまう。
冒険の終盤には、大蛇と闘うハメになり…かなりハラハラする場面なのだが、ここでも高柳氏と宮城氏の掛け合いにはついつい笑みがこぼれてしまう。
高柳氏「パイセン、ほんと勘弁してくださいよぉ。僕のアイフォン、もう10パーセントしかないんですよ。そんなんだから日本一の外道クライマーとか言われるんですよ」
宮城氏「そのひどいあだ名つけたのはお前だろう。SNSで流すもんだから広まっちゃったじゃないか。俺は女子にモテるちょい悪くらいのクライマー目指してんだよ」
未知のジャングルを川に沿って進み、時には死にかけて約50日歩く冒険的行為もすごいが、上記のサークルの先輩・後輩のような掛け合いが非常にツボにハマり、最初から最後までハラハラしつつもずっと爆笑していた。
それが「外道クライマー」である。
何度も言うが、今まで読んだ書籍の中で一番面白かった。
「この文章をもっと読みたい」そう思わせる本だった。
だけど自分も後輩と登山している最中はこんな感じなのかな、とも思った。
今日は「山を渡るー三多摩大岳部録ー」を読んだ。
年に1巻ずつのペースで新刊が出版されており、先日待ちに待った⑥巻が発売された。
登山ブームの影響で登山漫画はたくさん刊行されているが、私の一押しは、この「山を渡る」だ。KADOKAWAから発行されている漫画誌『ハルタ』で連載されている。
作者の空木氏が相当な登山好きであり、リアルな登山描写がありが魅力的な作品だ。
伝統ある、三多摩大学の山岳部。だが今年の春、部は存続の危機を迎えていた…
新入部員は女子3名のみであり、全員登山経験ナシだ。
彼女たちの特徴は、虚弱・ゲーム狂い・読書好き……。
そんな「山ガール」ですらない3人を抱え、山岳部は果たして活動していけるのか!?
過激な登攀もあり。楽しいピクニックもあり。
男子も女子も、文系理系留年浪人、誰でもオーケー。
すべてを包み込んでくれる山を舞台にした、大学生たちの群像劇!!
―漫画全巻ドットコムより
この漫画の登場人物は6人、新入生3人と先輩3人である。
登場人物が少ないので読みやすく、新入生側(登山初心者)の視点、先輩側(ベテラン)の視点両方から描かれるため、登山初心者・ベテラン両方が楽しめる物語となっている。
〇新入生
・南部 真菜(文学部1年)
自己評価が低く、内気で冒険できない自分を変えたくて山岳部に入部。料理や裁縫が得意。メガネ女子。
・入間 聡子(理工学部1年)
おかっぱの黒髪。ゲーマー。秋田県出身で方言が抜けない。何事も自分で検証しないと気が済まない理系女子。
・加賀 直美(文学部1年)
ソバカス茶髪の子。本を愛する文学少女。山岳文学(山のロマン)に憧れるも、登るより読む方が好き。リュックに背負子を選ぶ渋い子。
〇先輩
先輩たちは相当な登山家であり、ザイル付けて岩登りもしている。
・草場 透(経済学部2年)
イケメン。ボルダー出身で岩登り、ロープワークが上手い。周囲をよく見ており、指導も的確。
・金田 良雄(法学部2年)
眼鏡男子。山岳部副主将。いかにもな山男。硬派で口は悪いものの、優しく後輩思い。じゃんけんに弱い。
・黒木 世都子(地球人文科学部2年)
先輩の中では紅一点。山岳部主将。おおざっぱでやや強引なところもあるが、フィジカルが強く、岩登りもうまい。料理は苦手。
自分の話をすると、登山歴は20年以上であり、高校では登山部、大学ではワンダーフォーゲル部と山岳部に所属していた。
登山漫画は多数出版されているが、いままで「これは面白い!」と言えるものが正直なかった。
しかし、この「山を渡るー三多摩大岳部録ー」は本当に面白いと思い、全巻購入した登山漫画である。
小田急線沿線にある三多摩大学の登山部の話であり、新入生が入らないと廃部になる登山部に登山初心者の女子新入生3人が入部し、先輩の指導のもと登山を始めるというものだ。
作者の空木哲生氏自身が登山家であり、南北アルプス、八ヶ岳、奥多摩、奥秩父で(取材を兼ねて)よくテント泊をしているとのことだ。
作者が登山のベテランであり、登山でよくある失敗や登山初心者・ベテラン双方から見た登山の楽しさが余すことなく詰まっているところが本作品の魅力だと思う。
この作品の面白さの1つは、「登山あるある」が散りばめられている点である。
部員が全然集まらなくて新歓で苦戦するシーン、登山道具が高いので先輩のお古をもらい補修していくシーン、仲間との登頂に感極まり部員の1人が涙するシーン、ステーション・ビバーク(駅寝)のシーン、高山病でダウンするシーン、夏合宿の山行計画に登りたい山を詰め込みすぎてOBから怒られるシーン…どれも山岳部あるあるで、面白いし懐かしく感じてしまった。そんで久しぶりに山に登りたくなった。
本作は、登山・テント泊のノウハウがちりばめられており、初心者は自然と登山の知識が身につくこと請け合いであり、またベテランにはあらためて登山の魅力を再確認させてくれる良作である。
久々に地元の山「伯耆大山」にでも登りに行こうかな…
ちなみに先日、第6巻が発売されたばかりなので、第7巻の発売は来年の今頃になる。
気長に待とう。
今日は「えの素」を読んだ。
榎本俊二氏の作品であり、モーニングにて1997年から2003年にかけて連載されており、全9巻である。
ジャンルは、ギャグ・コメディーに加え、エロ・グロ・下ネタも含まれる。どちらかというと後者よりである。
前田郷介は妻と離婚後、息子・ みちろうと2人暮らしをしている。
性器露出は日常茶飯事、性衝動をベースとした常軌を逸した行動を繰り返す父に息子は反発しつつ、その特徴はしっかり受け継いでいた。
郷介の勤務先 ・TSURA社は、社長以下セクハラが全面開放された空間。郷介は田村ら癖のありすぎる同僚とともに、仕事以上に日々性と排泄行為に励む。
―マンガペディアより
登場人物は下記リンク参照。
本作品は主人公の前田郷介、 みちろう親子を中心に生と死、次元を超えて展開されるエログロナンセンスワールドであり、暴行・流血・殺傷・動物虐待・各種ハラスメント及び、性行為・SM・スカトロジーほか性嗜好といったバイオレンス・下ネタ・変態描写を散りばめながら、郷介のまわりの人々をはじめとするさまざまな登場人物の心身の交流が描かれている。今の時代では連載できるのか分からない作品だ。
確かに下ネタが多く、読者を選ぶが、音楽の様に絶妙なリズムと流れを持っているこの漫画は好きな人にはたまらないだろう。
よくまあこんな事を思いつくなぁ、と作者の榎本氏の発想には驚きを禁じ得ない。
個人的には、榎本作品の傑作だと思っている。
その過激かつハイスピードな作風は、合う人はとことんハマる。
また、とことん下ネタ寄りの作品だが、女子キャラがかわいいのも特徴である。
破天荒なギャグは、同業者の中にも多くのファンを生み、連載終了後3年を経て榎本氏以外が本作を素材に描いた作品をまとめた「えの素トリビュート」が2006年10月に出版された。榎本氏の妻・耕野裕子をはじめ、吉田戦車、鶴田謙二、あさりよしとお、寺田克也、萩尾望都らが執筆している。
2020年4月、漫画家兼アニメ監督のまがりひろあきを発起人とし、アニメ化を目指したクラウドファンディングがKickstarterにて行われた。
予想を上回る支援額を達成した「えの素アニメ化企画」は実行に移され、見事アニメ化を果たした。
本作品はファンド寄贈者への限定公開となり、放送・配信形式での公開は行われない予定であったが、youtubeにて3分弱の動画が公開されているのでぜひ見て欲しい。
作者の榎本氏は、現在講談社にて「ザ・キンクス」を連載中である。
榎本氏のさらなる活躍に期待したい。
今日は「求道の拳」を読んだ。
サンドロビッチ・ヤバ子氏の作品であり、新都社にて連載中だ。
新都社とは、2ちゃんねるのニュー速VIP板から始まった、ユーザー投稿型のweb漫画サイトである。
新都社についての詳細は下記ブログにて紹介している。
サンドロビッチ・ヤバ子先生は漫画原作者であり、新都社で発表していた『求道の拳』が認められ、漫画編集者から誘いを受け、2012年「裏サンデー」から『ケンガンアシュラ』(作画:だろめおん)でデビューした。
その他の作品に『ダンベル何キロ持てる?』(作画:MAAM)、『ケンガンオメガ』(作画:だろめおん)、などがある。
2023年5月には『一勝千金』(作画:MAAM)が連載スタートした。
…つまり今となっては超売れっ子の漫画原作者なのである。
以前は遺跡発掘のアルバイトをしており、調査が終了して、漁師への転職を検討していた際に自身のサイトで連載していたWeb漫画『求道の拳』が評価されてスカウトを受け、漫画原作者となった。人生、何が起きるか分からない。
今回紹介する「求道の拳」は、サンドロビッチ・ヤバ子先生の処女作だ。
裏サンデーで連載された「ケンガンアシュラ」、及び連載中の「ケンガンオメガ」、「ダンベル何キロ持てる?」と世界観を共通しており、本作はこれらの話の前日譚に当たる。
したがって本作に登場する人物は、ケンガンアシュラやケンガンオメガにも登場していたりする。
ストーリーは、主人公の池内面太郎が己の強さの証明と、宿敵へのリベンジのためにオープントーナメントに臨み、様々な人物と闘いを繰り広げる…といった内容だ。
オープントーナメントでは、32人もの選手が出場するが、どの選手にもストーリーがあり、キャラが立っている。そして全ての勝負が面白いのだ。
なんというか、あの「グラップラー刃牙」のトーナメント編を彷彿とさせる。
絵はそこまで丁寧ではないが、ストーリー展開が物凄く上手く描かれており、読み始めると止まらなくなる。
ちなみに自分の一番好きな闘いは、「大門 兵都 VS 武藤 真也」である。
まだ新都社を読んだことのない方は、これを機にちょっと読んでみてはどうだろうか。
案外商業誌より面白い漫画が見つかるかも。
■求道の拳
■新都社
今回のように、このブログではweb漫画サイト(非営利)での作品についても紹介していきたいと思います。
今日は「住みにごり」を読んだ。
たかたけし氏の作品であり、①~④巻発売中。
ビートたけしさん、麒麟・川島明さんなど著名人が絶賛し、いっきに話題作となっている。
■試し読み
何をしでかすかわからない無口で無職の兄、フミヤ、機嫌が悪くなると突然暴れだす酒乱の父、脳出血で車椅子生活の母、家を出たものの、ちょくちょく実家に顔を出す姉の長月。東京で働いていた次男の末吉は、そんな実家に戻ろうとするものの、タイミングが悪くなかなか言い出すことができない。不穏な空気が立ち込め、大事件が起こりそうな、先の展開が読めないホームドラマ。
――マンガペディアより
会社からもらった長めの夏休みに帰省した主人公は、相変わらず無職でポテチを箸で食う35歳の兄を目の当たりにし、不安がつのるばかりだ。
しかも母親は脳出血で車椅子生活であり、父親は機嫌が悪くなると突然暴れだす酒乱である。
35歳無職の兄が、これから何かしでかすのか、しでかさないのか。
全編通して不穏な空気が漂っているのが本作の特徴だ。
主人公は都会での生活に疲れ、仕事を辞めて故郷に戻って来る。
実家は寝たきりの母親とその面倒を見るモラハラ気質の父親、離婚して戻って来た姉、そして二十年近く部屋に引きこもっている兄がいる。
物語の冒頭では、引きこもりの兄が無差別通り魔殺人を行う夢から始まる。
主人公の家族は兄だけではなく、それぞれが問題を抱え、お互いに色々な感情を抱えている。家の中の空気は澱み続け、常に不穏な空気が流れている。
最初見たときにはニートの兄がとんでもない存在かと思いきや、出てくる人間も続々と心の闇が垣間見える内容になっている。
これからの展開が非常に気になる漫画である。
この作品は、作品の内容だけでなく作者も良い。
作者のたかたけし氏の経歴を少し紹介する。
2019年「ヤングマガジン」(講談社)にて『契れないひと』でデビュー。
デビュー後はメキメキと腕を伸ばし、2021年、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)にて『住みにごり』連載が始まる。
どうやら20代半ばで上京し漫画家を目指しており、40を過ぎてからの商業デビューらしい。
たかたけし氏はブログもやっており、刺さる人には刺さるとても面白いブログなので読んでみて欲しい。
また、板尾創路氏と対談をやっていたりもする。
■デビュー作「契れない人」
■たかたけし氏ブログ
■板尾創路氏との対談
■住みにごり
9月に入った。
鳥取県では、渓流釣りができる期間は、毎年4月1日~9月30日までである。
そろそろ渓流釣りの期間が終わるので、最後に1回くらい行きたいなと思っていると、友人から電話がかかってきた。
今年からフライフィッシングをやり始めた友人である。
そんなわけで、9月17日(日)に鳥取県若桜町へ向かった。
午前4時半過ぎに松江を出発した。
まだ日が昇っておらず、外は暗い。そして眠い。
8時前には釣り場に到着し、釣り開始。
正直、9月に入ってからのフライフィッシングは自分も初めてである。
果たして、釣れるのだろうか。
やはり、7月や8月に比べると、かなり反応が薄いと言わざるを得ない。
虫もそんなに飛んでないし、この時期になると魚が水面をあまり意識してないんだろう。
この時期はやっぱエサ釣りか。
とりあえずポイントを変える。
別のポイントに着くと山から人が出てきた。
どうやら釣り人のようなので、話を聞いてみる。
神戸からきた釣り人はエサ釣りをしているらしいが、釣果は芳しくないようだった。
先行者がいたが、悩んでいてもしょうがないので渓流に入る。
しばらく投げていると、それなりの型のイワナが釣れた。
といっても、20cm程度であるが。
友人がキャストを繰り返す。
俺が見ていると、なんと竿が大きくしなった。
これは、かなりの大物がかかったんじゃないか?
急いで友人のところへ駆けつけると、友人がうなだれていた。
どうやら逃げられてしまったようだ。
かかったイワナは、やはり大きかったみたいだ。
たぶん24、5cmはあったとのこと。
その後は特にドラマが起こることはなく…終了の時刻となった。
渓流から出た後、ゆっくりと煙草をふかす俺と友人。
…だそうだ。
来年の釣行が楽しみである。
ゴールデンウイークにイワナを釣りに鳥取市若桜町でフライフィッシングをしてきたのだが、GOPROで撮影した動画をようやくyoutubeにアップした。遅すぎだ。
その時のフライフィッシングの状況は、下記のとおりブログに記録している。
…久々に過去のブログを見返したが、あの時けっこう釣っていたんだな。
当日は撮り逃した場面が割とあったから、全然釣れてないような動画になってしまった(笑)
まぁ、今回の動画ではイワナがフライに食いつく瞬間が割とリアルに映っているので、刺さる人にはけっこう刺さる内容なんじゃあないかと思います。
■ ゴールデンウイークのフライフィッシング
…もうちょい投稿頻度上げないと、登録者数増えねえよなぁ~。
どうでもよいが、最近ゴールデンカムイを全巻読破し、アマプラでアニメもシーズン1から4まで一気に見た。
前々から思っているが、狩猟も良いなとあらためて感じた。
実写版はどうなることやら…
「暑い…暑すぎる…」
どうも今年の夏はそれしか言ってなかった気がする。
本当に今年は暑すぎた。
登山に行く気も出なかった。
そんな折、新しい遊びを見つけた。
それが、「沢登り」だ。
沢登りとは、読んで字のごとく「沢を登る」ことである。
渓流をさかのぼる登山のスタイルと言える。
沢登りの魅力は、川を登ったり泳いだりするので、何といっても涼しく爽やかで気持ち良いところである。
また、登山などと比較すると、「自由」で探検的な要素が多い点も魅力の1つだ。
泳いだり、岩を登ったり…次々と現れる難所を乗り越えて行くのはまさに冒険そのものである。
装備については、水に濡れても良いウェア、ヘルメット、レッグガード、沢靴、できればロープがあればなおよい。
下記サイトを見ればだいたい分かる。
装備を購入し7月の前半は鳥取県伯耆大山の沢登り初心者コース「阿弥陀川」へ通って沢登りの爽快さを満喫していた。
7月22日(土)。
友人の金井(あだ名)を引き連れ、一向平キャンプ場~大山滝~地獄谷~駒鳥小屋~文珠越ルートを計画した。(下記参照)
金井が午前中仕事だったので、遅めの午前11時に一向平キャンプ場をスタート。
果たして今回は何が起きるのであろうか。
30分ほど歩き、地獄谷コースに着く。
滝や吊橋があり、夏休みの冒険ってかんじ。
さぁ、ここから沢へ入る。
本格的アドベンチャーの始まりである。
「う~ん、ちょっと水の中は苦手ですね、自分は」
金井がいきなり情けないことを言う。
まぁこいつは本格的な沢靴を履いていないので、なかなか登りにくいのかもしれない。
とは言いつつ、ガンガン源流を登っていく。
特にそれほど難所もなく、登りやすいコースだと感じた。
しばらく歩くと、大休滝に到着する。
ここで小休止。
金井と大休滝をバックに記念撮影。
腕時計を見るともう午後2時過ぎだ。
そろそろ左側に駒鳥小屋が見えるハズだ…と思っていたが、全然見えない。
どんどん突き進むと、川が途絶え、登れない絶壁に到達してしまった。
地図を見ると、どうやら駒鳥小屋へ繋がる分岐を過ぎ登り過ぎてしまったらしい。
下ってみると、ピンクテープがあり、そこが分岐だということが分かった。
普段と行き方が違うと、案外見慣れた場所もわかんないものだ。
進むと駒鳥小屋が見えた。
よかった。危うく遭難するところだった。
金井と一緒に、胸を撫でおろす。
駒鳥小屋で小休止をとり、鍵掛峠付近の登山口を目指す。
時間は午後3時にさしかかろうとしている。
なんとか午後5時ちょうどに登山口に着くことができた。
少しヒヤヒヤした場面もあったが、沢登りを楽しむことができた。
この調子でもっと沢登りに挑戦していきたい。
〇沢登りの装備
〇沢登り関係の書籍
BE-PAL今月号を見た瞬間、手にとってレジへ向かっていた。
今回の付録はまさかのスキットルなのだ。
しかもメーカーが、あの有名なアウトドアブランド「CHUMS(チャムス)」だ。
アウトドア好きなら買わない方がおかしいと言っても、過言ではないだろう。
今月号の付録は、創業40周年を迎えたチャムスとのスペシャルコラボギアとのことだ。
スキットルに愛らしいチャムスのロゴがプリントされており、ワイルドなのにかわいい仕様となっている。
スキットルとしてウイスキーなどを入れて飲むこともできるが、おしゃれなインテリアとして飾ることもできる。色々な人が楽しめるギアだ。
これほどの付録なので、価格は絶対高いだろと思ったが、なんと税込みで1,250円だ。
調べてみると、どうもチャムスのスキットルは他では販売していないようだ。
この機を逃すと、チャムスのスキットルはもう手に入らないかもしれない。
アウトドア好きで酒好きの皆さん、今週末は書店へ急げ!!
自分の大好きな漫画「アンダーカレント」。
豊田徹也先生が描く漫画であり、2005年に発売された作品であるが、18年経った現在でもよく読む。何回読んでも面白い作品だ。
そんな本作が今秋に実写映画化されるので、レビューしたい。
家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし、順風満帆な日々を送るかなえ。
しかし突然、悟が失踪する。
彼の行方は一向に分からず、途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。
そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
そして、ある事件をきっかけに、堀、悟、そしてかなえが閉ざしていた心の深層(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。
⇩アンダーカレント 試し読み
原作は2005年刊行であり、今年は2023年なので、19年の時を経ての実写映画化となる。
監督は、「愛がなんだ」などで知られる今泉力哉氏だ。
主人公の関口かなえを演じるのは、日本アカデミー賞女優の真木よう子。
音楽は細野晴臣が担当。
また、探偵・山崎をリリー・フランキーが演じるなど、豪華キャストが集っている。
原作の少し寂しくもの悲しい雰囲気を表現してもらえれば幸いだ。
⇩映画『アンダーカレント』公式サイト
アンダーカレントとは、豊田先生が月刊アフタヌーンにて、2004年10月号から2005年10月号まで、約1年かけて描いた作品だ。
本作は、2009年1月29日から2月1日までフランス・アングレームで開催されるアングレーム国際漫画祭に、2009年度オフィシャルセレクションの一つとして出展された。
さらに2009年、パリ郊外で開催されたJapan Expoにおいて第3回ACBDアジア賞を受賞。フランスのマンガ批評家達から「極めて日本的な背景と普遍的なテーマを同時に描いている」と評された。
正直、もう何回読み直したのか分からないくらいだ。
旅行先に持っていくことさえある。
夫が蒸発し一人で銭湯を切り盛りする女性の話であり、大きな事件もなく淡々とした話が続くが、作中のなんでもなさそうな台詞のセンスが良く、心に残る。
台詞のないコマを使った間の取り方が素敵で、登場人物たちの微妙な表情の違いを読み取らせることで、彼らの生活がリアルに感じられる。
また、登場人物のキャラが良い。
夫が蒸発した銭湯を経営する気が強くて明るい女性、それをひっそりと支える訳あり?の男、胡散臭い探偵、元テキ屋でトラブルメーカーの近所のじいさん、銭湯に来る常連や子供たち…みんな表では明るく振舞っているが、実は重いものを背負っている描写も良い。
物語は映画のワンシーンみたいな場面の連続で、言いようのない臨場感があり、まるで1本の映画を見ているようである。
豊田先生の作品数は極めて少ない(単行本に至っては、3冊!!)が、その作品の完成度は極めて高く、1つ1つの物語が1本の映画のようであり、私のような熱狂的なファンも多い。
⇩豊田徹也作品集