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北アルプス登山紀行 ~上高地-涸沢-北穂高-奥穂高編~ その⑥

~前回までのあらすじ~
なんとか北穂高岳頂上までたどり着いた。
雨はやんだ。
穂高小屋の珈琲も美味かった。
売店の女の子も可愛かった。
さぁ、今回の登山のハイライト「北穂高岳涸沢岳ルート」を攻めよう。

穂高小屋からのパノラマ。やっぱり良すぎる。

8/28(日)AM8:30、北穂高小屋出発

美味しい珈琲を飲んで元気百倍だ。
気合は十分。この付近では最も危険な「北穂高岳涸沢岳ルート」を往く。

マップの青い箇所が危険な「北穂高岳涸沢岳ルート」

北穂高岳を下り、分岐にさしかかると、女性のソロ登山者が休憩していた。
彼女も、北穂高岳まで登ってから、「北穂高岳涸沢岳ルート」を攻めるという。

ソロ登山の女性。バイクで旅をしてそうな感じ。


全く赤の他人だが、このように同じルート(特に危険なルート)をともに目指す仲間がいると何となく心強いカンジがする。
危険なルートを1人で行く彼女は、相当な手練れなのだろう。
一般人とはオーラが違う(気がする)。
旅人さんと別れ、いよいよ危険なルートに突入する。

眺めがヤバい

空も飛べちゃいそう

ルートはこんな感じ

こんなかんじ。少しでもつまづいたら命の保証はない。

北穂高岳涸沢岳ルートの難所「奥壁バンド」

通称「奥壁バンド」にと呼ばれる場所に着いた。
この場所が北穂高岳涸沢岳ルートの1番の難所である。
狭くて高度感があり、少しでもつまづいたら崖下へ真っ逆さまである。
落石にも気をつけないといけない。
ここを越えても、さらにクサリ場やハシゴが連続する。
とてもスリルがあったのが、このクサリ場とハシゴであり、危ない所では打ち込まれたボルトを足がかりに岩を這い上がらなければならなかった。
文章では分かりづらいが、そのボルトが少しでも濡れていて、一瞬でもツルッと滑れば下へ真っ逆さまに落ちる。冗談ではない。マジで死ぬ。
けど、そんな恐怖心がある一方で、ワクワクする気持ちもある。
こんなスリル、日常ではまず味わえないんだ。
ほとんど足場のない場所で、空を飛んでいるような気分になる。
登るのに夢中で、この付近で写真を撮っている余裕が無かった。
このルートの状況は、下記ブログが分かりやすいと思う。

kitayamawa.exblog.jp

しかし絶景だ

綺麗な花

ライチョウの群れ(写真中央にいます)

そんなこんなで涸沢岳到着(標高3103m)。スゲー地味。

穂高岳山荘が見えてきた

穂高岳山荘到着。何事もなくて良かった。

AM10:20、無事に穂高岳山荘に着いた。
何事もなくて良かった。
そしてスリルを味わえて最高でした。
穂高岳山荘の食堂は10:30からなので、ここで昼食にする。
あとは奥穂高岳に登って、ザイテングラードを通って下山するだけだ。
その⑦へ続く。